畑村教授へのインタビュー記事がありました。
SAFETY JAPAN 2005 インタビュー(日経BP)
畑村教授のお名前は聞いていましたが、NHKスペシャル(2005.3.27)やETV特集(2005.4.30)でも放映された「ドア・プロジェクト」で、その真髄に触れたような気がしました。
救護させずに事故車に同乗した運転手を勤務させるという、動揺した人間心理を無視していたり、救援活動よりリクリエーション活動を優先させるという労務管理は糾弾されるべきでしょう。また事故のメカニズム解明も大事なことでしょう。
しかし、二次災害、三次災害を防止できたメカニズムも同時に解明しておかないといけないという指摘は重要です。
そのためにも、尼崎のJR事故で、対向列車や後続列車が停止するきっかけとなった「特殊信号発光機」がどうして作動したのかは不明のままにしておくのは間違いでしょう。
『事故の責任の追及も重要ですが、このように事故を直視してあらゆる原因を究明し、次に生かしていくのが私の提唱する「失敗学」の本質です。』
日本でもようやく「失敗」を研究できるようになったというのは進歩だなぁ、というのはウチのボスの言葉です。
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「ドア・プロジェクト」は終了して、今後は
失敗学会ホームページ、9月に予定されている アメリカ機械工学会(ASME)での発表等の情報発信が活動の中心となるそうです。
でも、NPO法人失敗学会の日本語ページをみるとドアプロジェクト論文連載記事は会員専用(認証がある)になってます。無償公開してほしいなぁ。