日経ITProの9月20日のニュース
経産省による教育現場へのLinuxデスクトップ導入が2年目に突入,シンクライアントを採用で、「京都府京田辺市と岡山県総社市で新たに導入実験を行う」とある。
Linux専用パソコンでの実験では,23.6%の教師が「学校での利用に適している」,45.5%が「不十分な点もあるが適している」と,条件付きもあわせて約7割がLinuxが適していると評価した。岐阜大学付属小学校は,実験で導入したLinuxパソコンを現在も使用。それまで使用していた Windowsパソコンから完全に移行した(関連記事)
とあるが、ほんとうだろうか?
関連記事(「Linuxが学校に適していると70%が評価,岐阜大付属小は完全移行」,IPAがOSS導入実験の報告書公開)にある、
「実社会ではExcelが利用されており,OpenOffice.orgを学んでも就職に役立たない」という意見もあった。特に商業高校ではこの点が不満となっており,東海商業高校では,半数が「もう使いたくない」と回答している。
の方が実態をあらわしていると思う。
私だって、持ち歩いているPCはWindowsで、サーバにSSHでログインして仕事をしている。ノートPCのホストOSをLinuxにはしていない。
だって、操作の質問はWindowsに関すること「だけ」といっても過言ではないから。トラブルがあったら、修正方法を先生につたえて修正してもらうということは皆無。こちらからリモートログオンして、プロセスの再起動なりですむから。X-Windwosのサーバソフトすらインストールしていない。
去年の実証実験でも、「CD-ROMブートに時間がかかるのが問題」といっているということは、逆に言うとHDDにはWindowsがインストールされているということであろう。
Windowsでなくても授業ができることを実証するなら、もう一歩すすめて、WindowsをCD-ROMブート(BartPEとかね)するなり、ゲストOSとしてワンポイントで使うくらいまで使用頻度を落とさないと。それには、
どんなシステム構成
どんな授業カリキュラム
どんな管理方法
どんな支援体制
が必要かをしめさないといけないとおもう。
そうでないと「実験しました」で終わるだけだとおもう。これでは、税金の浪費であって、「これからシステム運用費用を安くするためにはどうするか」の実験にしなくっちゃね。
はやく、HTTP-FUSE-KNOPPIXをProxy経由でも起動できるようにしなくては。これなら、HDDが256MB程度ですむし、いろんなパターンのLinuxをサーバに用意できるだろうし、つぶしが利きそう)。NAS(NFSとsambaが両方使える)のがあればほんとにシンクライアントになりそうだし。
昔はプリンタに印刷するのが大変だったけど、いまはプリンタメーカもLinux用のドライバを提供しだしているから、敷居は低くなったんで、今年の成果を期待しよう。
#と他人事のようにいっておこう!(^^)!
うちのコンピュータ教室はディスクレスでLinuxにしてるけど,ブートに時間がかかるのはたしかに問題ですね。
東海商業の話は11月4日にうちの職場を会場にして、研究会をしますよ。
ちょいと突っ込んだ話を聞いてみましょう。
#同時に中西さんにも話してもらう予定。
HUSE-HTTPはキャッシュできない設定のUSBメモリーで接続先を自動選択にしてみると、電源入れてから3分でログイン状態になります。
えっと、回線はk-opti.comの光ホーム。
ちなみに、HDDブートのWindowsXPProだとログイン画面がでるまで30秒。
256MBのUSBメモリーでキャッシュさせたらずいぶん速くきどうできるだろうなとは思います。
また、OOoも2.0になったらMS-Officeとの違和感がずいぶん緩和されるのではないかなとおもいます。逆にOfficeがバージョンアップされるほうが大変ではないかと思ってるんですが。
http://www.alpha.co.jp/biz/products/knoppix/
KNOPPIXを利用した実験を実施した企業の者です。実験に興味を持って下さりありがとうございます。
>ゲストOSとしてワンポイントで使うくらいまで使用頻度を落とさないと。
実際、実験対象授業は、カリキュラムの1部でした。
で成果報告書には、その辺の細かいことも記載しています。(全部応えていませんが)。もし、お手間でなければ読んで見てください。
http://www.ipa.go.jp/software/open/2004/stc/alpha/
CD起動の起動の遅さについては、今年度、高速化作業を進めています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20050708/164236/
年度末までには、KDEまで含めて起動時間1分や、OpenOffice.orgの起動時間を半分程度に短縮、などを実現します。
chibadさん、コメントありがとうございます。
CD起動が遅いのはいいんです。それよりも、なぜOSSの教育現場で広まらないのかをもう一度プロジェクト企画側に自問自答してほしいわけです。
Windowsから離れられないからCD-ROMブートにし、それが面倒だから、起動時間を速くしてほしい、となってくるわけで、最初から「Windowsが特別なときにしか利用しない」ことになぜできないのか、を問い直してほしいわけです。 で、Excelで悩むと言い訳するヒトには OOo2がちょっと期待できるかな、というわけです。
わたしも、Lindowsをダウンロード購入したり、実験はしてるのですが、やっぱり「ホストOSはWindows」なんです。
「ゲストOSはWindowsです」にしたいですよね。
ところで、HTTP-FUSE-KNOPPIX でboot時にproxyserver=の設定をしてもだめなのはどこに原因があるんでしょう?
どこかにドキュメントないですか?