Internet Watchの「10代のネット利用を追う」の連載がしばらく止まっていたのですが、再開されたようです。
■2011/06/30
変わる学校のケータイ所持ルール、東日本大震災を機に教育現場で見直しの動き
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/teens/20110630_457114.html 3月11日に発生した東日本大震災を機に、教育現場でさまざな見直しが行われつつある。
(略)
その1つに、学校への携帯電話持ち込みに関するルールがある。これまでは、2009年1月に文部科学省が示した「小中学校には携帯電話は原則持ち込み禁止」という通達の影響もあり、携帯電話は持たせない、あるいは校内に持ち込ませないという学校が多かった。ところが一部の学校では東日本大震災後、保護者からの携帯電話所持を認めてほしいという要望により状況が変わってきているという。
それはそうだと思う。
持ち込み禁止や所有禁止が安全教育にどれだけ寄与しているのかについて、きちんとした調査が行われたというのは見たことがないし(あるのかもしれないですが)。
たしかに、関連犯罪は警察の統計では減少しつづけています。でも、それはこの「禁止措置」に関係するのかどうかはアヤシイと感じています。
オトナが考える以上に子どもたちはよく考えています。たぶん、あまり危険性についての想像力が不足していた子どもたちが犯罪に巻き込まれていて、その部分に関しては禁止措置で救えたのかもしれません。けれども、危険を理解している「友人」がいろいろと教えてあげるという環境が整ってきたのではないかと想像したりしています。つまり、子どもたちの学習能力のおかげで、犯罪に巻き込まれる確率が減ったのではないか、という想像です。でも、あくまでも想像です。
本当に大切なのは、子どもの安全と健やかな成長だ。教育現場には、携帯電話の所持を認めるか否かにかかわらず、適切なルールと指導のもと、子どもたちの心身の安全を確保することが求められている。
一方で文部科学省の通達から2年が経過し、子どもだけでなく、社会全体とインターネットを取り巻く状況が大きく変化しているのも事実だ。子どもに携帯電話を持たせない、学校に持ち込ませないという方針で今後も対応していくのかどうか? 東日本大震災は、教育現場や保護者、社会全体があらためて子どもと携帯電話について考えるきっかけになるのかもしれない。
このまとめのとおりだと思います。
本当に大切なことを「ケータイ禁止」で済ませてしまっていたのではないか、と見直してもよい時期にきているのではないでしょうか?