PCカンファレンス2005(2005CIEC研究大会)に来ています。
午前中に京田辺市の事例を発表してたんです。内容はJADIEとほぼ同じ。
さて、午後のB分科会で「社会人向け大学院におけるオープンソース論講義の試み」として大阪市立大学の柳原秀基さんが発表されました。
UNIXを知らない、ソースに触れられることの重要性を理解できない(プログラムを作成しないもんね)社会人を相手に、「オープンソース論」を講義することの難しさをお話されていました。
そこで、「オープンソースバブルははじけた」といっておられました。
そうでしょうね。「オープンソースでビジネスする」といっても、何を売るのかはっきりしていないことが多かったんでしょうね。
テンアートニみたいに、きちんとしたサポートを売る
RedHatやTurboLinuxのように保守サポートのために自社のディストリビューションを販売する
というようなビジネスプランが明確なら成り立つことがだんだん証明されてきましたね。
逆に言うと、「オープンソースを扱ってます」という宣伝文句では商売にならなくなったわけで、それはバブルでもなんでもなくて、「MIS」と同じくキーワードに踊らされたアホが少なくなっただけなんでしょう。
しかし、発表のあとの質問で「商材として低価格なもの(オープンソースのソフト)で、サービスします、というだけでビジネスが破綻するというのは間違いではないか。サービス内容に顧客が満足できれば水商売が立派な産業として成り立っているように、オープンソースによるビジネスも産業になるはずだ」という話がでたのには思わず拍手してしまいました。
そうなんですよね。サービス業の基本は、顧客に満足してもらうことですから。で、コンピュータ産業(ソフト産業)はやっぱりサービス業ですよ。