osaさんに教えてもらった
初等中等教育における教育の情報化に関する検討会の内容がおもしろい。
最初に三鷹の話とか、イギリスでの調査とかの話があるが、やっぱりどうしても「CAIブーム」のころの話と連想して考えてしまう。
IT利用は、就職の際に
「自動車免許はもっていますか?」
といわれるのとおなじ程度で
「ワープロや表計算は使えますか?」
の時代。パソコンが使えないとパートにすら採用されない時代なのに、学校の先生はこれでいいのかなぁ?
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ちなみに、使える(入力できる)のと、そのデータが正しいかどうかを判断できるのとは違います。
以前に勤務していた会社では15年ほど前(17年経ったかな?)にオフコン部門がありましたた。メーカ直系のディーラから受託して、納入企業向けに会計パッケージソフトをカスタマイズしたりしていたのです。
ある会社向けのカスタマイズも終わり、納入に向けてテストデータを入力していたとき、会計知識のある社員が、「この会社の経営状況は怪しい。テストデータといっても、数字が粉飾されているような感じだ。もし販売するならすぐに回収すべきだし、回収できないなら、納入を中止すべきだ」といったのです。
元受会社は、われわれの忠告を無視し、納入しました。担当営業としては販売ノルマ達成のほうが重要だったのでしょう。
しかし数ヵ月後にその会社は倒産し、当社への下請け金額の支払いについて払えないと言い出して(入金がなかったため)、おおもめとなったわけです(結果は経営上の秘密ということで)。
情報教育≠IT教育
とはそういう「情報の価値を判断できる社会人の育成を目指しているはずなのに」というメッセージでしょう。
でも、現実には「お絵かきソフトで丸を書かせて、色を塗って、ドラえもんの似顔絵を描かせて、インクジェットプリンタで印刷させる」といったことがパソコン教育だと思っている人が多いんじゃないでしょうか?