あれは「43C」ではなかったか? の続きなんですが、当時のHDDの修理って、のんびりしたものでした。
というのはクリーンルームは必要なかったんです。
円盤がむき出しで、シャーシを開けるとヘッドが移動してシークしていくのが見えたんです。
シーケンシャルアクセスでは異常がなくてもランダムアクセスを繰り返すとエラーになるというので、CEさんがきて修理してもらったときなんか、CEツールでアクセステストしてる間、タバコをすってましたからね。
いやー、CEさんにはいろいろ教えてもらいました。
いまでも思うのですが、へんなSEさんと付き合うより、まともなCEさんと付き合う方が本当に勉強になります。「いまでも思う」というのは、現在のIAベースサーバの時代になっても、ということです。 RAIDの話なんか、営業SEと話をするよりCEさんと相談するのがいいとおもいますよ!(^^)!
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システム管理者としては
・電源
・空調
・電話
も管理対象として勉強しておくべきですね。
私は電電公社の時代で、音響カップラーでコンピュータと接続した時代からの付き合いです。
電話線でのモデムの変遷、通信プロトコルの変遷もLANと同じように勉強しておくべきです。
あと、空調も大事です。いまはサーバルームも家庭用エアコンで十分ですが、当時は「水冷式エアコン」でした。
クーリングタワーの洗浄もしました。コケが生えるとエアコンの性能が悪くばかりでなく、はがれたコケがパイプのフィルターの目詰まりの原因になるのです。いちばんよくやったのは、パイプの空気抜きです。パイプの圧力メータを見て、圧力がさがったら「あ、空気がはいたな」とかいって、屋上にのぼって、ボイラー室から専用レンチを借りてきて空気抜きのボルトをはずすんです。水が3メートルくらいの高さまで飛ぶようになったら、メータの圧力も規定値になるというのが経験則でした。
電源も大事ですね。パソコンを自作している人は電源ユニットの重要性を身にしみて理解しておられると思います。UPSは停電対策だけではないのです。電圧変動って、家庭とちがって、キュービクルを設置して構内で電源を管理しているようなビル内(それぐらい電力を消費する機材がいっぱいあるってことです)では結構ありますから。