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2009年分 >> 記事詳細

2009/07/29

教職とはどんな職業か

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twitterで教えてもらいました。

あまりにも身近すぎて、その専門性を軽視しているというか、そもそも専門性をきちんと研究せずに「免許更新性」を導入している異常さが国際比較でわかります。
 ほんとうに日本の教員は優秀です。

ベネッセ BERD 2007年10月号
■教職とはどんな職業か
 ── データに基づいた教師教育改革のために──
 佐久間亜紀[上越教育大学大学院学校教育研究科准教授]
 http://benesse.jp/berd/center/open/berd/2007/10/pdf/10berd_02.pdf

02:02 | 投票する | 投票数(0) | コメント(13) | PTA
コメント
落伍弟子2010/10/13 14:43:58
Commented by だきわ at 2009-07-29 07:07

そうそう、優秀です。なんでもかんでも先生のお仕事になっているのが問題ですねえ。経営(学級、学校)も生徒指導も進路指導もできる教員なんてそんなスーパーマンはいないんですけれどね。仕事内容の精選が必要ですわ。
落伍弟子2010/10/13 14:44:09
Commented by santa at 2009-07-29 07:49

論文としてみると、ツッコミどころ満載ですけど。「現在教師が専門職としてその期待に応えていないのではないか」という社会の問いに対する解答に全くなってないところと、「データに基づいた教師教育改革」のために、どのようなデータをどう評価すべきかという提案がなされていないところがダメでね?
落伍弟子2010/10/13 14:44:26
Commented by santa at 2009-07-29 07:50

字数オーバーしたので、細かいツッコミは以下に。
 
・恣意的に設定した評価方法が適切な軸であることを示していない。
・「教員数」と「教職員数」を恣意的に使い分けている。
・「医師とは違う」といいつつ、論理の展開が医師不足のストーリーとパラレル。
・教師の需給について言及はあるが,データが示されていない。
・教員免許更新制度の導入は実質的に教員の待遇悪化であることを仮定している。
・教員免許を持っている教員の割合自体を教員の質の高さの指標となっている。これは、免許制度の変更を批判する目的としてはおかしい。
・まったく意味不明の教員管理スケール。終身雇用になるための評価なんて日本にあるの? 公務員採用が大部分と前に書いてあるのだから、採用されりゃ tenureでしょう。
・教師に求められることと、それが現実の教師が達成していることを混同している。免許制度改革などは、達成していないという認識が前提にあるはず。
・「データに基づいた改革を」といいつつ、どのようなデータを整備・分析すべきか提案してない。
落伍弟子2010/10/13 14:44:41
Commented by ji3faf at 2009-07-29 11:46

2007年ですから、成果主義の破綻が見え出した頃ですね。その一方で教育に成果主義を本格的に導入しようとしていた時期でもあります。「評価軸そのものの研究が足らない」ということを言いたいわけですから、この突っ込みそのものがその主張を補足してることになりますね。
落伍弟子2010/10/13 14:44:55
Commented by santa at 2009-07-29 17:12

「現在の教師は優秀である」という大前提自体が無理でしょ。平均的に優秀であるという点にも根拠がないし、たとえそうだとしてもこれだけ人数が大きい集団ではずれ値が出ないと考えるのはとても科学的な態度ではありません。2σ、3σくらいのはずれ値でも相当な人数がいるはず。
何もかも抱え込んでいる教師が下にはずれ値だった場合は関係する生とへのダメージが甚大なわけで、それに対する処方箋を社会は求めているのだと思います。それに対して、恣意的な指標を並べて「日本の先生はがんばってるんだからいじめちゃダメ」と書いてもねぇ。
#
#教師は「うんうん、そうよね」と言うかもしれませんが。
#
落伍弟子2010/10/13 14:45:06
Commented by ji3faf at 2009-07-29 23:12

それは、ほかの資格でもおなじでしょう? 医師だって当たりはずれがあるだろうし,弁護士だって得意分野があるでしょう。
 で、なんで教員免許だけがこれだけ問題にされるんでしょうね?
落伍弟子2010/10/13 14:45:25
Commented by santa at 2009-07-29 23:40

医療や弁護に限りませんが、一般社会での仕事の基本はチームプレイですから、ダメな個人の影響は小さくなります。イヤなら別を選ぶことも可能、さらに、病院や弁護士事務所は潰れますから、極端に問題があれば市場から退出することになります。
日本の教師は個人で全部抱え込む仕事のやり方してるので個人のダメさがストレートに効いてしまう、公教育だと居住地で学校が決まるから選べない、さらに大部分が公務員ですからダメでも退出しない。もともとの人数が圧倒的に多いので、ハズレ値の程度も人数も多いというのもあるでしょう。
私は逆にこれだけ条件が違うのに、同じように扱えという発想自体に驚愕します。
落伍弟子2010/10/13 14:45:43
Commented by ji3faf at 2009-07-30 02:49

>日本の教師は個人で全部抱え込む仕事のやり方してるので
そうですか? 授業研究というのはどうなんでしょう? 居住地の話をすれば、医療でも弁護士でも地域格差はありますよね?
 公務員だからダメでも退出しないとはかぎりませんぜ。昔から座敷牢伝説があります。ほんとかどうかはしりませんが。
 それに、私学も死活問題になってきてますし。それよりも、養成方法とか、専門性の研修制度が形骸化してるような感じなんですよね。
 大学で言うと、FDって何を基準に評価するんですか?ってことです。学生の人気投票? 経営側の恣意的な統計操作で退職させる手段?
 二面性がありうることを知った上での評価・研修なら理解が得られると思いますが、評価基準もあいまいな状況で評価されるのはヤーですよね? 例の富士通の成果主義批判と根っこは同じです。
 たんにそんだけ。
落伍弟子2010/10/13 14:45:59
Commented by santa at 2009-07-30 08:18

・たまに人の授業を見るのと、常時チームで仕事をしているのは全然違うと思います。ミスを誰かがカバーしてくれる可能性の有無の問題です。
・居住地による格差ではなく、選択する権利が与えられていないことを問題としています。
・伝説レベルでしか退出経路がないというところが、他と比較する意味がないくらい少ないことを示しているでしょう。
・養成・研修が形骸化しているなら、高い専門性をもつ職能集団という仮定自体がアヤシイのでは? 
・数値化がイヤだから,評価基準があいまいだから評価しないというのは本末転倒で、ダメな奴は迷惑が最小になるような仕事にきちんと押し込めておくための評価はなんにせよ必要です。
・医師については、医師免許更新制という話はあったはずですし、専門医資格については今でも多くの学会では定期的に実績を示したり研修を行なったりしてポイントをためないと更新できないシカケになっています。
落伍弟子2010/10/13 14:46:12
Commented by ji3faf at 2009-07-30 09:01

>ミスを誰かがカバーしてくれる可能性の有無
これはどんな業務でも同じでしょ? 公立学校だから一般にないとは言えない。他の業務ならあるとも言えない。そういう意味で、常時チームで仕事をしているところもあれば、一匹狼を許してしまっているところもある。それは、職場によるでしょう。管理職の手綱加減かもしれない。
 あとは、santaさんの誘導尋問に乗らない!(^^)!!(^^)!
落伍弟子2010/10/13 14:46:26
Commented by santa at 2009-07-30 10:26

あるかないかという1bit値だと混乱するから、可能性の高低にしておきましょう。それでも、「一般に公立学校での教師の仕事は、他の分野、たとえば医師の仕事よりミスを他の人がカバーしてくれる可能性が十分高い」という主張は可能ですか?
nが大きいので、ハズレ値の出現率が高いことを考えれば、ミスが発生する率はより高いでしょう。同じ程度にカバーできると主張するには、ミスの発生率の高さを補って余るほどカバー率が高いという主張でないとね。
落伍弟子2010/10/13 14:46:40
Commented by ji3faf at 2009-07-30 12:49

あちゃー、統計的な数字が入手できない、痛いところを疲れてしまいました。
 わたしのリサーチ不足なだけなのかもしれませんが、おっしゃるとおり、カバー率からいえば他の専門職に比べてどうだ、という検証ができる調査を私はしりません。肌で感じるのは、たしかにカバー率は下がっているかもしれないですね、ということです。ただ、それも報道によるものですから、かなりのバイアスがかかってます。
 ほんとうに研究成果が知りたいです。

 しかし「公立小学校の挑戦―「力のある学校」とはなにか (岩波ブックレット (No.611)) 志水 宏吉」などを読むとチームとして機能しているところもあり、なんでチームとして(組合ではないです)機能しにくくなっているのかを問題としてとらえないといけないと考えています。
 学習って学び合い、教えあい(助け合い)の世界じゃないですか?(到達度別というのはちょっとちがうというのが「PTA」としての私の感想です。)それを伸ばすために、教職員チームが子どもの学びを支えるのが学校の務めだと思います。
落伍弟子2010/10/13 14:46:52
Commented by ji3faf at 2009-07-30 13:06

だきわさんの情報
 教育職員の資質及び能力の向上のための教育職員免許の改革に関する法律案
 ttp://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g17102005.htm
 ttp://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DA5EC6.htm